日本の一部の大学では、広東語の授業を提供している。現在タレントとして活躍している髙橋茉莉さんは大学で広東語を習った1人だった。
高橋は去年、慶応義塾大学文学部から卒業した。高校の時はアディダスのカタログモデルに抜擢され、大学在学中ではミス慶應コンテスト2016(不祥事により中止された)のファイナリストやミス日本2018東日本代表に選ばれたほど、今注目のタレントの1人である。そんな彼女の特技が語学で、5種類の言語(日本語、英語、韓国語、スペイン語、広東語)を堪能している。その中、英語と韓国は同時通訳できるレベルに上達している。
今回は広東語をテーマにし、高橋が広東語と香港に対する思いに迫る!
(中国語で翻訳したバージョンはこちら:訪問在大學學習廣東話的美女藝人 高橋茉莉:覺得廣東話音感比普通話更澄澈和舒服)
Q1. 高橋さんの特技は5種類の言語が話せるとのことですが、このように言語をいっぱい勉強しようと思うきっかけはなんですか。
子供の頃に、ディズニーチャンネルの英語ドラマがとっても好きで(ハイスクールミュージカルやハンナモンタナ)、吹き替えではなくて、実際にその女優さんの声を聞いて、内容や歌の内容がわかるようになりたい!と思ったのがきっかけです!
また、英語教室で、「いろんな言葉が話せると、世界中の人と話せて楽しいよ」と先生に言われて、「世界中の人と話したい!!!」と思ったのもきっかけです。
Q2. その中、広東語を学ぶきっかけはなんですか。
大学で、海外にたくさん行ったのもあり、言語を学びたい欲がたくさん出て来たときに、「次に学ぶ言葉はどこしよう」と考えたとき、英語やスペイン語の次に使用人口が多い中国語を学ぼうと思いました。実際に海外旅行やニューヨーク住んでる時も、アジア人では中国の方が多いなぁと実感したのも理由の一つです。
中国語の中でも北京語ではなく広東語を学ぼうと思った理由は、香港の文化や映画が好きだったからです。
飲茶や、香港の街並み、ジャッキーチェンさんの映画など、好きなものが多い方が、学んでいく中で楽しかったり、共感できてより身につくのかなと思いました!!
Q3. 大学で2年間広東語の授業を受けたとおっしゃいましたが、授業の状況を教えていただけませんか。
90分の授業が週に一回あり、その予習復習なども含めると、週に3回ほど広東語の勉強をしていました。
先生は、香港生まれ香港育ちの、日本語も話せるアンジェラベイビー似の教授でした。
教科書をメインに、口頭での発音や会話をペアを組んで行っていました。
内容としては、章ごとに旅先や日常で使えそうな内容を音読だったので、とっても楽しかったです。(特に飲茶の章がとても楽しくて、その授業の後に、友達と新宿のティムホーワンいうお店に飲茶をしにいって、実際に広東語を使って注文してみました笑)
Q4. 広東語を勉強する際、印象に残るエピソードがあれば教えてください。
文法は英語に似ているなぁという印象だったのですが、発音が難しい!!と思いました。
慣れるまでは、新(san)と生(sang)の発音の違いだったり、「広東語の耳と口」にならないとわからないことが難しかったですが、わかるようになってからは、「おおおお!」となっています。音声が6つあるので、同じ言葉でも発音を間違えると全然違う意味になるのが、より発音を強化しないといけないな…!と思いました。
Q5. スペイン語や韓国語など、高橋さんが話せる他の言語は広東語の勉強に役に立ちましたか。逆に、広東語が語学に活かしたことはありますか。
スペイン語で言うと、スペイン語は男性詞・女性詞、一つの動詞の活用も6つ以上あったり、頭でこんがらがることが多くあったのですが、それと比較すると、広東語はシンプルでわかりやすくていいな、と思いました。
漢字はもともと読めるので、文面でなんとなく意味がわかるのは日本人で得したところかな?と思いました!
文法では英語と似ているなと思いましたし、香港や広東語の中にも英語の要素や単語が織り交ぜられていて、とっつきやすかったです。
先生に、結構「好cute」と使うと聞いた時は、本当に織り交ぜられているなぁと思いました。
Q6. 他の言語と比べると、広東語の勉強において簡単なところ、もしくは難しいところはなんですか。
前の質問に少し重複してしまうのですが、簡単なところは、動詞の活用が少ないこと、文法がシンプルなところだと思いました。
大変なところはやっぱり発音とスピード感。
「想」「去」と発音のように、どの言語にもないような「ユ」がなかなかできませんでした。笑
先生が授業の終わりに、その日の感想を広東語で(多分日常会話のスピード)言ってくださっていたのですが、最初は本当に早く感じて、わからなかったです。笑
その時は、音の感じが北京語よりクリアで心地よいなぁと言うことのみ。笑
半年経った頃にようやくわかるようになりました。
Q7. 広東語の勉強を経て、香港に対する新しい印象はありますか。
教科書の内容が旅行先や香港で使えるようなものが多く、香港の文化を知ることができました。
勉強をする前は、香港というと、とびっきりゴージャス・お金持ちの街・カジノ!バブリー!というイメージだったのですが、食べ物に関する言葉やその内容で、意外と庶民的な面もあるんだなぁ、と思ったことです。飲茶も、ゴージャスなものから、庶民的なものまであるし、それを知れて、一度行ってみよう!となりました。
Q8. 香港に旅行に来たとき、一番の思い出を教えてください。
八達通とMott32での飲茶です。
教科書とカリキュラム的なもので、最初に授業で学んだ章が、交通に関するものだったんですが、「八達通」を切符って言わず、固有名詞だったので、どんなものなのかすごく気になっていたんです。なので、実際に駅でオクトパスカードを買って電車に乗った時は、「これか!!!」と感動しました。笑
一緒に行った友達も、美味しいものや点心が好きだったので、少し奮発してゴージャスなところで飲茶をしようとなって、Mott32に行ったんです。ティムホーワンといった飲茶のお店も好きでしたが、当時学生だった私たちが少し背伸びをして素敵なインテリアのある空間で飲茶をしたことはとても思い出に残っています。
Q9. また香港に来るチャンスがあったら、やりたいことや行きたい場所はありますか。
ビクトリアピークは、前回行った時に霧がすごくてよく見えなく、ライトアップがされていなかったので、万全な状態のものを見てみたいです!
あと、当時は学生旅行で、ホテルもご飯もお金をかけなかったので、予算を大幅に用意して、ペニンシュラに泊まったり、マカオまで足を伸ばしてカジノとかやってみたいです!笑
Q10. これから挑戦したい言語はありますか。
今のところは、新しく取得したいと言うよりかは、広東語とスペイン語をもっと深めたいと思っています。母国語でもイケるぞ!と言うレベルにまで引き上げて、仕事や旅先で不自由なくコミュニケーションを取れるようになりたいです。
Q11. 言語力をどうやって将来の仕事に生かしたいですか。
私はやはり人と話すことが好きで、その手段としての言語なので、世界中の著名人にインタビューしてみたいです。(ニュースなのかどのような形なのかはまだ分からないけれど)仕事面でも、言語力もまだまだ未熟なので、楽しみながら頑張っていきたいです!
プロフィール
髙橋 茉莉